ボトックスの効果は注入後すぐは現れることはなく、注入後2~4日、遅くとも1週間後には効果が現れ始めることが一般的です。
また注入後2週間後には効果が最大となるといわれています。
そこで今回は、ボトックスの効果についてや効果を持続させる方法などについて詳しくご紹介します。
ボトックスの効果はいつから出る?
ボトックス注射の効果は、注入後2~3日で現れ始め、約2週間後には安定します。
ボトックスに含まれるA型ボツリヌス毒素が筋肉の収縮を抑えることで、表情ジワの形成を防ぎます。
効果が感じられるまでの時間は治療部位や目的によって異なり、たとえばふくらはぎの細身効果は2週間から1ヶ月、多汗症の改善は約1週間で感じられることが多いです。
ボトックスの持続期間
ボトックスの効果は通常、4~6ヶ月間続きますが、これは患者の年齢、皮膚のタイプ、注射されるボトックスの量、注射部位によって異なります。
最大の効果は注射後2週間で見られ、その後徐々に効果は減少していきます。
一般的に、ボトックスの効果が減少し始めるのは注射後4~6ヶ月で、この時期になると、注射部位の筋肉活動が徐々に戻り始め、シワやたるみが再び目立ち始めます。
2回目のボトックス注射は、前回の注射からの効果が減少し始めた時点で行われることが多いです。
通常は4~6ヶ月後とされていますが、個々の状況や目的に応じて、医師の判断で異なるタイミングでの再注射が行われることもあります。
持続効果を維持するためには、医師の指示に従って定期的に治療を受けることが重要であり、これによりボトックスの持続効果を最大限に活用できます。
ボトックスの効果を長持ちさせるコツ
ボトックスの効果を長持ちさせるには以下の方法が挙げられます。
製剤選びを慎重におこなう
ボトックス注射を検討する際、アメリカのアラガン社製「ボトックスビスタ」を使用するクリニックを選ぶことがおすすめです。
ボトックスビスタは日本で唯一厚生労働省の承認を受けており、世界80ヶ国で1,000万人以上の利用実績があります。
この製剤は高い安全性と信頼性が確認されています。
また、クリニックによっては「ゼオミン」というドイツ製の製剤や、コストパフォーマンスに優れた韓国製の「ニューロノックス」を採用している場合もあります。
例えば、Wクリニック福岡院ではボトックスビスタを使用しています。信頼できるクリニック選びには、国の承認を得ている製剤を使用しているかどうかを確認することが重要です。
患部に触れたりマッサージなどをしない
ボトックス注射後は注入した部位を圧迫したりマッサージしたりすることは避けるべきです。
この行為によって体温が上がり、血行が良くなると、ボトックスの成分であるボツリヌス菌が機能を失い、施術の効果が低下する恐れがあります。
ボツリヌス菌は熱に弱いため、局部の温度上昇は効果を損なう原因となります。
さらに、マッサージによってボトックスが意図しない部位に移動し、予期せぬ副作用が発生する可能性があります。
そのため、ボトックス注射後は注入部位に触れないように注意しましょう。
定期的にボトックスを受ける
定期的なボトックス注射によって、筋肉の動きを制御する効果が長持ちし、結果的に1回あたりの効果が持続することが可能になります。
注射の間隔を適切に保つことで、筋肉の再活動を効果的に遅らせることができます。
この治療プランは体への悪影響がないとされていますが、治療のタイミングや間隔については医師としっかりと相談し、個々の状態に合わせた計画を立てることが重要です。
激しい運動やサウナ、お風呂は避ける
ボトックス注射後の最初の1週間は、運動やサウナ、入浴などの高温環境は避けるべきです。
なぜならボトックスに含まれる成分の「ボツリヌス菌」は熱に弱いため、体温が上がると効果が低下する可能性があるからです。
また同様にマッサージも、血行を促進してボトックスの効果を減少させる可能性があります。
ボトックスの効果が感じられない原因
ボトックスの効果を感じにくい場合、以下の原因が考えられます。
ボトックスの抗体ができている
ボトックス治療において、抗体が形成されると効果が見られなくなることがあります。
この場合、異なるタイプのボツリヌストキシン製剤への変更や、治療の一時中断が検討されることがあります。
抗体による効果減少を経験した場合、医師との相談を通じて最適な対策を決定することが重要です。
これにより、ボトックス治療の効果を最大限に引き出すことが可能になります。
ボツリヌストキシンの量が少ない
使用されたボツリヌストキシンの量が不十分である場合、期待される効果が得られないケースがあります。
追加のボトックス注射を検討することがおすすめです。
ただし、過剰な量を注入すると副作用のリスクが増加するため、適切な量を医師と相談することが重要です。
製剤の品質が良くない
使用されたボツリヌストキシンの品質が悪い、または不適切に保管・取り扱われた場合、効果が得られないことがあります。
品質に問題がある場合、異なる製品の使用を提案してみるといいでしょう。
信頼できる医療機関や医師を選ぶことで、品質の高い製品が使用される可能性が高まります。
とくに低品質の製剤を使ったトラブルは韓国製の製剤に多いとされています。
ボトックスの効果を感じられなければクリニックに相談するのがおすすめ
ボトックス治療の効果に満足できないときはまず施術を受けたクリニックに相談するようにしましょう。
治療の詳細や患者の状況に関して最も知識を持っているのは、施術を行った医師です。
ボトックスに関する不明点や不安点、追加治療の可能性について、事前に医師との相談を通じて慎重に選ぶようにしましょう。
ボトックスで期待できる効果
小顔効果
エラの張りが顔を大きく見せている場合、ボトックス注射による小顔効果が期待できます。
これは、歯ぎしりや奥歯を強く噛む癖によって発達した咬筋(こうきん)の動きを抑制することができるからです。
咬筋にボトックスを注射すると、筋肉の活動が抑えられ、エラの張りが軽減されます。
これにより、フェイスラインがすっきりとして、顔全体が小さく見える効果が得られます。
シワ改善
ボトックスは眉間(みけん)や目尻、おでこ、あご部分にできる表情じわの改善ができます。
笑う、目を細める、目を大きく開けるなどの、動作をくりかえすと筋肉が発達し表情ジワができます。
ボトックス注射をすると、筋肉の発達を止めらるためシワ改善を目指す人にはおすすめです。
多汗症改善
多汗症の悩みも、ボトックス注射により改善が見込めます。
日本国内では約80.12万人が多汗症に苦しんでおり、特に重症原発性手掌多汗症の割合は0.64%です。
ワキ多汗症の原因は「アセチルコリン」物質の過剰分泌にあります。
ボトックス注射をワキの下の皮膚に施すことで、アセチルコリンの分泌を抑え、汗の量を大幅に減少させる効果が期待できます。
脚の痩身効果
ボトックス注射はふくらはぎを細くする効果が期待できます。
特にふくらはぎの外側に位置する腓腹筋と内側のひらめ筋が発達すると、ふくらはぎが太く見えることがあります。
これらの筋肉にボトックスを注入することで、筋肉のボリュームを減少させることが可能です。
食事制限や通常の運動では改善が難しい場合でも、ボトックス注射により筋肉が縮小し、ふくらはぎがスリムになる効果が見込めます。
肩こり改善
ボトックス注射は肩こりの改善にも効果的です。
スマホの長時間使用や悪い姿勢が原因で、肩周りの筋肉が緊張し、固まってしまうことが肩こりの主な原因です。
ボトックス注射を肩周りに施すと、筋肉の緊張が和らぎ、固まった筋肉がほぐれるため、肩こりが軽減されます。
この方法は、特に同じ姿勢を維持することが多い方におすすめで、筋肉のリラックスにより快適な肩の状態を取り戻すことが期待できます。
ボトックスの効果は数日以降から出始めることが多い
今回は、ボトックスの効果についてや効果を持続させる方法などについて詳しくご紹介してきました。
ボトックスの効果は治療から約2〜3日経過すると現れ、約1~2週間でボトックス注射の効果を実感できることが一般的です。
また効果は4~6ヶ月ほどしか持続しないため、長持ちさせたい場合は、定期的にボトックス注射するのが望ましいでしょう。
ボトックスは小顔効果や表情ジワ、多汗症などのさまざまな悩みを解決できるのが魅力です。
今回の記事を参考にぜひボトックスの施術を検討してみてくださいね。