アートメイクは一般的に1週間程度のダウンタイム期間と呼ばれる、傷が収まるまでの期間が発生します。
しかしアートメイク施術後は仕事がある人もいるため、過ごし方が分からないといった方もいるでしょう。
そこで今回はアートメイクのダウンタイムやダウンタイム中の過ごし方、注意点について解説します。
アートメイクのダウンタイムとは
アートメイクは皮膚に細かな針を使用して色素を注入する施術です。このため、施術後の皮膚は一時的に傷ついています。
ダウンタイムとは、これらの微細な傷が完全に治るまでの期間を指し、通常は1週間から2週間程度ですが、個人差があります。
ダウンタイム中は色素が肌にしっかりと定着するための重要な時期であり、適切なケアが求められます。
間違った過ごし方をすると、色素がうまく定着せず、効果が半減することや、炎症を引き起こし肌トラブルの原因となることがあります。
この期間は、施術部位の保護と清潔を保ち、指示されたケアを忠実に実行することが必要です。
眉アートメイクのダウンタイム
アートメイクによる眉の施術は、ノーメイク時でも好みの形を1~3年間保持でき、人気の高い部位です。
一般的な眉アートメイクのダウンタイムは約1~2週間とされ、施術直後は眉周りが赤くなったりヒリヒリしたりすることがありますが、これは数時間で落ち着くことが多いです。
施術から数日でカサブタが形成され、色が一時的に濃く見えますが、約1週間でカサブタが取れ、色味も自然になります。
この間、眉のメイクや洗顔は控え、シャワーの際は眉が濡れないよう注意が必要です。
ダウンタイムが終了すれば、通常のメイクや洗顔を再開できます。
傷の治りを妨げないよう、施術部位は極力触らないことが推奨されます。
ちなみにメイクを行ってもいい期間の目安は術後から1週間程度です。
ただし施術箇所近くは傷が完全に治っていない可能性があるので、念のため使い捨てのパフやコットンなど、清潔な道具で行いましょう。
リップアートメイクのダウンタイム
リップのアートメイクは、ノーメイクでも1〜3年間、気に入った唇の色と形を保持できるため、多くの希望者がいます。
しかし、リップアートメイクには約1週間のダウンタイムが伴い、この間に皮が剥けたり口唇ヘルペスを発症する可能性があります。
特に3〜4日目には見た目が悪化することが多く、この期間は保湿にワセリンを使うなどのケアが必要です。
1週間後には皮が剥け終わり、色味が落ち着きます。
アートメイクによる刺激で口唇ヘルペスが発症する場合があるため、施術後は辛い食べ物やアルコール、カフェイン含有飲料の摂取を控え、外出時は紫外線や直接の刺激を避けるためマスクを着用することが推奨されます。
また、唇の肌がデリケートなため、ダウンタイム中はキスも避けるべきです。
この期間を適切に管理することで、美しい仕上がりを長く保つことが可能になります。
アイラインアートメイクのダウンタイム
アイラインアートメイクは、日常でのメイク時間を大幅に短縮し、アクティブなライフスタイルを持つ人々に特に人気です。
ダウンタイムは約1週間で、この期間中は目の周りに腫れや赤みが現れ、時にはかゆみを感じることもあります。
施術後の初日は特に目元の赤みや腫れが顕著で、2~4日で徐々に軽減します。
ダウンタイム中の眠り方にも配慮が必要で、枕を高くして仰向けで眠ることで顔の腫れを最小限に抑えることができます。
また、アイラインの施術後は、手で目をこすったり、強い摩擦を与えたりすることがないよう注意が必要です。
コンタクトレンズの着用も施術後最低3日間は避け、この期間はメガネを使用しましょう。
メイクについても同様に、目元のメイクは最低3日間控える必要があります。
また、目薬を使用する場合は、刺激が少ないドライアイ用の製品を選ぶことが推奨されます。
施術から1週間が経過しても違和感が残る場合は、引き続きコンタクトレンズの着用や目元のメイクを避けることが賢明です。
これらの措置によって、アイラインアートメイク後の回復を助け、最終的な結果を良好に保つことができます。
アートメイクのダウンタイム中で注意すべきこと
ここでは、アートメイクのダウンタイム中で注意すべきことについてご紹介します。
運動・入浴
施術後1週間は汗をたくさんかくような運動を避けるのが無難です。
なぜなら、激しい運動や長時間にわたる入浴は新陳代謝を高め、色素が流れ落ちるリスクを減らすからです。
入浴については当日はシャワー浴にして施術部位を必要以上に濡らさないように工夫するといいでしょう。
飲酒
施術前後24時間は飲酒はNGです。
飲酒もまた運動や入浴と同様代謝が上がり、色素の定着が悪くなったり、腫れが悪化する可能性があります。
日焼け
施術後1週間は日焼け止めや化粧水、乳液といったスキンケア製品を施術部位には使用しないようにしましょう。
患部にとって刺激になる可能性があるため、術後も施術部位には化粧水や乳液がかからないよう注意が必要です。
クレンジング・メイク
施術後1週間は施術部位のクレンジングを控え、施術部位にメイクをしないことがおすすめです。
クレンジング液が施術部位にかからないようにすればいいので、施術部位以外のメイクにとどめておきましょう。
コンタクトレンズ
アイラインアートメイクの場合、最低でも施術後3日間はコンタクトレンズの使用は避けるのがベストです。
施術当日もメガネやマスクなどをもっていくようにするといいでしょう。
アートメイクのダウンタイム中のおすすめの過ごし方
ここでは、アートメイクのダウンタイム中のおすすめの過ごし方についてご紹介します。
メイク
アートメイク施術後は施術部位が敏感になるため、ダウンタイム中はその部位へのメイクを避けることが重要です。
施術部位以外は通常通りメイク可能ですが、クレンジング時には施術部位にクレンジング剤が触れないよう注意が必要です。
特に、拭き取りタイプのクレンジングを利用することで、施術部位を保護しつつ顔の他の部分を清潔に保つ工夫が求められます。
この期間は色素の抜けや肌トラブルを防ぐためにも慎重なケアが必要です。
保湿
ダウンタイム中のアートメイク施術部位は乾燥しやすく、適切な保湿が必須です。
クリニックから処方されるワセリンなどの保湿剤を利用し、乾燥を防ぎながら傷の治りを促進しましょう。
乾燥すると傷の治りが遅れたり、かゆみが生じたりすることがあるため、保湿は施術後の色素の定着を助け、色抜けを防ぐ効果も期待できます。
アートメイクの状態を保持するためにも、しっかりとした保湿ケアを心がけることが重要です。
清潔に保つ
施術部位は非常に敏感であり、汚染や感染のリスクがあるため、清潔を保つことが非常に重要です。
施術部位に触れる際は必ず手を洗い、清潔な状態を保ちましょう。
かゆみが気になる場合は、直接手で触れることを避け、清潔なガーゼで軽く押さえることが推奨されます。
また、保湿時には綿棒を使用して刺激を最小限に抑えると良いでしょう。
施術部位に近い箇所をメイクする際も、使用するメイクツールは清潔に保ち、一度使用したものは洗って再利用することが大切です。
汗をかいた場合は、その汗が施術部位に悪影響を及ぼさないよう、迅速に拭き取り清潔を保つように心がけましょう。
腫れたら冷やす
炎症が生じた場合は痛みや赤み、腫れを和らげるために患部を冷却することが効果的です。
水で湿らせた清潔なガーゼやタオル、またはタオルで覆った保冷剤を使用して患部を優しく冷やしましょう。
これにより、炎症を抑えると同時に、傷口の治癒過程もスムーズに進むことが期待できます。
アートメイクのダウンタイムを隠すには?
つばが広い帽子や深くかぶれる帽子は、眉や目元を隠すのに役立ちます。
これらの帽子は日焼け防止にもなるので、ダブルで利用価値があります。
眼鏡を利用することも、目元を隠すための効果的な方法です。
眼鏡は肌に直接触れず、花粉やホコリからも守ってくれるため、衛生的にも安全です。
施術前から眼鏡をかけることで、術後の変化が目立ちにくくなります。
また、施術部位の赤みや腫れが気になる場合は、リップメイクを強調するなどして視線をそらす工夫も有効です。
これにより、施術部位を目立たなくさせることができます。
アートメイクのダウンタイムはアフターケアが大事!
今回はアートメイクのダウンタイムやダウンタイム中の過ごし方、注意点について解説してきました。
アートメイクのダウンタイムは部位によって異なり、アイラインや唇などの敏感な部分は腫れや赤みが出やすいので注意が必要です。
アートメイクのダウンタイム中は何よりもアフターケアが大事。
アフターケアとしては、保湿を徹底し、肌を清潔に保つようにしてください。
また、刺激の強い食べ物の摂取や、入浴や運動など代謝を上げる行為を控えることで回復を助けます。
もしダウンタイム中に不安があれば、クリニックに相談するのもひとつです。