鼻整形は鼻筋を通したい方や鼻にコンプレックスを感じている方にとっておすすめの施術です。
しかしなかには、鼻整形のダウンタイムや症状について気になる方もいるでしょう。
そこで今回は鼻整形のダウンタイムや過ごし方について詳しくご紹介します。
鼻整形とは
鼻の整形手術は、鼻筋や高さ、バランスを整える目的で行われ、最近は美容外科での需要が増加しています。
スマホアプリのフィルターで理想の鼻を体現し、それを現実に近づけたいというリクエストも見られます。
ただし、鼻の整形には多様な術式が存在し、自分の望む形状に適した施術を選ぶことが重要です。
鼻尖縮小術(鼻尖形成術)
鼻尖縮小術(鼻尖形成術)は、鼻の先端の脂肪組織を取り除くことで、鼻先をコンパクトにし整った形にする手術です。
この手術により、鼻の穴の形状も縦方向に修正され、顔全体のバランスが改善されます。
手術は鼻の内部からの切開で行われるため、外側から傷跡が見えることはありません。
通常、局所麻酔を用いた日帰り手術であり、痛みは少ないですが、手術後には腫れや内出血が生じることがありますが、これらは1〜2週間で解消されます。
手術後は1週間、プラスチックギプスで鼻先を固定し、外見的にはマスクでカバーすることが可能です。
治療を受ける際には、医師とのコミュニケーションを通じて、期待できる結果について十分に理解し、適切な期待を持つことが重要です。
鼻プロテーゼ(隆鼻術)
鼻プロテーゼ(隆鼻術)は、プロテーゼを用いて鼻の高さを増し、鼻筋を整えることによって小鼻も小さく見せる手術です。
これにより、顔全体のバランスを改善し、希望する鼻の形状に近づけることが可能になります。
手術は鼻の穴に小さな切開をしてプロテーゼを挿入する方法で行われ、通常60分程度で完了します。
使用されるプロテーゼは医療用シリコン製で、軟骨に近い硬さがあり、違和感なく自然な感触を提供します。
形状にはL型とI型があり、特に日本人の場合、不自然になりにくいI型が推奨されます。
プロテーゼには既製品と個人に合わせて製作するオーダーメイドのものがあり、オーダーメイドの方がより自然にフィットします。
手術後は若干の痛みがある場合がありますが、通常は2〜3日で落ち着きます。
腫れや内出血が生じることもありますが、これらは大抵の場合には1〜2週間で解消されます。
隆鼻術を検討する際には、単に高さを出すだけでなく、医師とのコミュニケーションを通じて希望の形状や効果を十分に話し合い、最適な計画を立てることが重要です。
鼻整形のダウンタイムとは
ダウンタイムとは、美容整形手術後の体が元の状態に戻るまでの回復期間を指します。
この期間は手術の性質に応じて異なり、通常、出血、傷、腫れといった症状が伴います。
特に、鼻の整形手術を含む美容整形では、これらの症状は避けられないものです。
ダウンタイム中には、痛みや腫れのほか、内出血やむくみが生じることもあります。
手術で骨を削るなどの大規模な施術を行った場合、傷口が大きくなるほど、また施術が複雑であるほど、回復にはより長い時間が必要となり、ダウンタイムも長くなる傾向があります。
この期間中の適切なケアと注意が、最終的な回復を促進し、望ましい結果を得るためには不可欠です。
鼻整形のダウンタイム期間の目安
鼻整形のダウンタイムは施術にもよりますが、皮膚を切らない施術の場合だと1日程度、手術となると数週間以上に及ぶケースもあります。
ここでは、鼻整形のダウンタイムを期間ごとに紹介します。
当日~数日は出血
鼻の整形手術後は出血がありますが、通常、1〜2日の安静で収まります。
1~2週間程度は赤み・腫れ
鼻の整形手術後のダウンタイム中は、赤みや腫れが最も顕著に現れる1〜2週間がピークです。
この期間中は、ぶつけたり体温を上げるなど、炎症を悪化させる行動を避けることが重要です。
10日程度は内出血
鼻の整形後に内出血が起きると、皮膚が紫や赤黒く変色しますが、約10日で収まることが多いです。
数か月~半年程度は傷跡が残ることも
整形手術後の腫れや内出血が引いた後も、むくみが残り、その解消には約2ヶ月かかることがあります。
また、手術箇所には一時的な傷跡が残り、日常生活に影響を与えないように目立たない場所にメスを入れることが多いですが、傷跡が完全に目立たなくなるまで3ヶ月以上かかる場合もあります。
鼻整形のダウンタイム中の過ごし方
ここでは、鼻整形の施術後のダウンタイム中の過ごし方についてご紹介します。
洗顔・メイク
術後の洗顔は必要ですが、皮膚を強くこすったり押さえたりすると出血や傷口が広がる恐れがあります。
また、感染症予防のため、術後1週間は手術部位のメイクを避けることが重要です。
入浴
術後は傷口が不安定で、わずかな刺激や血流の増加で出血するリスクがあります。
特に入浴は血流を増やしやすいため、手術後1週間はシャワーのみで済ませることが推奨されます。
就寝時
就寝時にうつ伏せで寝ると鼻が枕や布団に当たり、傷口を悪化させるリスクがあります。
仰向けで寝る姿勢を保つことが望ましいですが、無意識に寝返りをうってうつ伏せになることも。
この問題を避けるために、ネックピローを使用して鼻が接触しないよう工夫すると良いでしょう。
飲食
術後の回復中は、血流を増加させる要因を避けることが重要です。
特に、刺激の強い香辛料やアルコールは傷口の悪化を招くため、少なくとも2週間はこれらの摂取を控えることが推奨されます。
かゆいときは冷やす
鼻に違和感やかゆみを感じた際は、直接手で触れたり掻いたりせず、傷口の悪化を避けるために患部を冷やすことが推奨されます。
これにより、違和感やかゆみを緩和させることができます。
乾燥対策
鼻の整形手術後は、刺激に敏感になり口呼吸が増えることがあり、これによって口腔内が乾燥し、喉の炎症のリスクが高まります。
この問題を防ぐために、喉に直接塗るスプレータイプの薬を使用する、加湿器を活用する、またはマスクを着用して口腔内の湿度を保つなどの対策が有効です。
これらの方法で、口腔内と喉の健康を保護することが重要です。
鼻整形のダウンタイム中のNG行動
鼻整形のダウンタイム中は、鼻をぶつけたり、体温を上げる行為を避けるだけでなく、以下の点にも注意が必要です。
まず、タバコは血行を悪化させ、傷口の治癒を遅らせるため、控えるべきです。
また、手術後の鼻の痒みや違和感があっても、鼻をほじる行為や強く鼻をかむことは傷口に悪影響を及ぼす可能性があるため避ける必要があります。
これらの行為は、鼻の傷の回復を妨げるリスクがあるため、慎重に行動し、症状の悪化を防ぐための対策として意識することが重要です。
鼻整形後のダウンタイム中はどれくらい休むべき?
鼻の整形手術後は、切開を伴う手術の場合、赤みや腫れが1週間以上続くことが一般的です。
そのため、可能であれば長期休暇を取り、十分な休養を確保することが理想的です。
しかし、多くの社会人にとって長期休暇を取るのは難しいため、最低でも手術後の初めの1〜2日は休暇を取って安静に過ごすことが重要です。
手術直後は赤みや腫れ、傷跡が目立つため、これらを隠すための対策が必要です。最も簡単で効果的な方法はマスクを着用することです。
また、顔の一部を覆えるバケットハットを使用することも、外出時の目立たない工夫として推奨されます。
これらの対策により、社会生活を送りながら回復期間を過ごすことができます。
鼻整形の施術の流れ
クリニックによりますが、鼻の整形手術はカウンセリングから始まり、患者の希望する鼻の高さ・大きさを確認し、適切なプロテーゼの選定とデザイン調整が行われます。
手術前には局所麻酔とブロック麻酔を用いて痛みを最小限に抑え、手術ではプロテーゼを鼻筋に沿って挿入します。このプロセスには約1時間がかかります。
術後は固定テープとギプスで保護し、3日目にテープを外し、7日目には必要に応じて抜糸が行われます。
1か月後には形のチェックがあり、ギプスが外れた後は患部へのメイクが可能となりますが、洗顔は手術当日から患部以外で行うことができます。
この一連の流れを通じて、患者の理想とする鼻の形状へと近づけることが目指されます。
鼻整形のダウンタイム中は安静に過ごすことが大事!
今回は鼻整形のダウンタイムや過ごし方について詳しくご紹介してきました。
整形手術後は痛み、腫れ、内出血などのダウンタイムが避けられず、特にメスを使用する切開術では、数週間から数ヶ月の回復期間が必要です。
この間、「元の状態に戻るか」という不安を感じることもありますが、適切なケアと注意を払い、鼻に負担をかけないようにすることで、症状の緩和が早まる可能性があります。
今回の記事を参考に、鼻整形のダウンタイム中はなるべく安静に過ごしてください。