目をパッチリとした印象にしたいといった方にとって目頭切開は有効な整形手段として挙げられます。
目頭切開とは目頭にある蒙古ヒダを取り除くことによって目の横幅を広く見せることができるものです。
しかし、目頭切開は皮膚を切開することからダウンタイムと呼ばれる腫れや痛みが発生することがあります。
そこで今回は目頭切開のダウンタイムについての経過やおすすめの過ごし方などについてご紹介します。
目頭切開とは
目頭切開とは、目の内側の目頭にある余分な皮膚を切開し、目を大きく見せる美容整形手術の一種です。
特にアジア人に多い蒙古襞を取り除くことで、より開かれた目元を作り出すことが目的です。
ダウンタイムとは、手術後に体が正常な状態に戻るまでの回復期間を指し、この間には腫れや赤み、痛みなどの症状が現れます。
目頭切開のダウンタイムは手術の規模や個人の体質によって異なりますが、通常は数日から数週間です。
目頭切開のダウンタイムの期間
目頭切開のダウンタイムは一般的に1~2週間程度とされていますが、これは個人差が大きく、また手術の具体的な内容によっても左右され人によっては半年程度術後の症状が続くこともあります。
回復プロセス中は、最初の数日で最も腫れがひどくなることが多いですが、適切なケアを行うことで徐々に落ち着いていきます。
目頭切開のダウンタイム中の主な症状
目頭切開直後は、手術部位の腫れや赤みが顕著に現れ、痛みを伴うことがあります。
これらの症状は手術の直後に最も強く表れ、時間とともに徐々に軽減します。
内出血が生じる場合もあり、この状態は数日間持続することが一般的です。
ここでは、目頭切開のダウンタイム中の主な症状についてご紹介します。
腫れ
目頭切開の術後は目元が腫れる可能性が高く、腫れは1週間~10日程度続くことが多いとされています。
ただし、腫れは徐々に治まり、5日程度で気にならなくなることがほとんど。
特に術後2日は腫れがひどくなることが想定されるため、目元を冷やすなどの対策がおすすめです。
内出血
目頭切開の術後には、手術箇所が内出血してしまうこともあります。
出血が治まっても見た目で分かってしまうことも億、完全に症状が治まるまでには2週間程度要するとされています。
なお内出血が生じたとしても、メイクである程度隠すこともできます。
もし2週間たっても内出血が治まらない場合は、クリニックに相談して適切な指示を仰ぐことをおすすめします。
痛み
目頭切開の手術では、目頭の内眼角という部分を切開して取り除くことから手術中は局部麻酔をおこないます。
手術中はあまり痛みを感じることはないものの、術後に痛みが生じる場合があります。
痛みはズキンズキンとした痛みで、市販の鎮痛剤で抑えられるケースがほとんど。
もし痛みが引かないといった場合もまたクリニックに相談してみましょう。
手術方法によるダウンタイムの違い
目頭切開には複数の方法があり、それぞれによってダウンタイムの長さや回復の様子が異なります。
例えば、最小限の切開を行う方法ではダウンタイムが短く済むことが多い一方で、より広範囲にわたる手術を行った場合、ダウンタイムは長くなる傾向にあります。
ここではそれぞれの方法で予想されるダウンタイムについてご紹介します。
Z型形成のダウンタイム
Z型形成は目頭をZ字形に切開して蒙古ひだの緊張を緩める手術方法で、サイズ調整により目頭の開き具合を顔のバランスに合わせて調整できます。
この手術のメリットは切開部が目立ちにくい点にあります。
術後の抜糸は通常1週間程度で行われ、腫れや痛みは3~5日でピークに達し、その後1週間から2週間で徐々に症状が軽減します。
完全な回復には数ヶ月から半年を見込むことが多く、Z型形成はW型形成に比べてダウンタイムは短いものの、すぐに腫れや内出血が引くわけではないため注意が必要です。
W型形成のダウンタイム
W型形成は目頭切開手術の一種で、目頭の皮膚をW字型に切開し、中央の部分を目頭の奥に差し込む方法です。
この手法は目元の印象を柔らかくするために適しており、手術後の後戻りリスクも低く抑えることができます。
術後は1週間程度で抜糸が行われ、腫れは通常5日間で引き始めますが、完全に収まるまでには約2週間を見込む必要があります。
完璧な目元になるまでには、半年程度の時間を要することが一般的です。
W型形成はZ型形成に比べて、ダウンタイムが若干長い傾向にあり、これらの点を考慮して手術を検討することが推奨されます。
目頭切開のダウンタイムの経過
ここでは、目頭切開のダウンタイムの経過についてご紹介します。
手術10分後の状態
手術直後の目元は通常、腫れや赤みが見られ、感覚的にも違和感を覚えることが多いです。
5日後(抜糸前)
抜糸前の目元はまだ腫れが残っている場合が多く、痛みや緊張感があるかもしれません。
5日後(抜糸後)
抜糸後は腫れが大幅に減少し、日常生活に支障がない程度に回復していることが一般的です。
また抜糸後はメイクで隠すこともできるようになります。
ただしここで紹介した症例はあくまでも一例です。
皮膚の切開する量が多ければそれだけ内出血や腫れが生じる確率が高くなり、比例してダウンタイムの期間も長くなる傾向にあります。
仕事復帰はいつからできる?目頭切開のダウンタイム中の過ごし方
ダウンタイム中は、仕事や学校に復帰するタイミングや、メイクをいつから始めるかなど、生活に密接に関わる選択を考える必要があります。
ここでは、ダウンタイム中の過ごし方についてご紹介します。
アイメイク以外は翌日からできる
目頭切開後、メイク自体アイメイク以外なら基本的に術後の翌日からできます。
なぜなら、抜糸までは皮膚が癒着していないからです。
また抜糸後もダウンタイムの症状がひどい時にはできるだけ触れずに、症状が治まるのを待つのが無難です。
仕事復帰は翌日から可能
仕事も手術の翌日からできますが、体を動かす仕事の場合はある程度休みをとっておくことをおすすめします。
反対に事務などデスクワークなどの体に負荷がかからない仕事であれば問題ありません。
ただし、しばらくは目元の腫れや内出血が目立つため、バレたくない方は眼鏡をしたり休みをとるのもひとつです。
横にならないようにする
目頭切開のダウンタイム中には、腫れや内出血が発生しがち。
おもな原因は、血液が手術箇所に溜まってしまうことにあります。
したがって手術後に横になっている時間が長くなると、瞼の辺りに血が集まりやすくなり、症状がひどくなってしまうため要注意。
そのため、手術後2~3日程度は起きている時間にはできるだけ横にならずに、体を起こして過ごすようにしましょう。
入浴はしばらく控えるのが無難
ダウンタイム中は血流を良くする活動が腫れや内出血を悪化させることがあるため、特に入浴は控えることが推奨されます。
湯船につかる場合は、痛みや腫れ、内出血が完全に引いてから、主治医の指示に従って慎重に行うべきです。
一方、シャワーに関しては問題なく浴びることができますが、抜糸が行われる術後1週間までは目元を濡らさないように注意が必要です。
この期間、目元は完全には癒着しておらず、水や熱い蒸気による刺激が症状を悪化させる可能性があるため、熱いシャワーは避け、短時間で済ませることが望ましいです。
洗顔は最低でも術後2日以降に
目頭切開後は、切開部分が癒着するまで通常1週間の抜糸まで洗顔を避けることが推奨されます。
もし洗顔が必要な場合は、目元を慎重に避けて行う必要があります。
手術後48時間が経過すれば組織がある程度癒着し始めるため、すみやかに医師に消毒や洗顔についての指示を求めると良いでしょう。
内出血や腫れを悪化させないよう、切開部分に触れないよう注意が必要です。
コンタクトは術後数日目以降から
普段からコンタクトレンズを使用している方も多いかもしれませんが、手術当日はコンタクトを外さなければいけません。
また、手術後も2~3日程度は使用しないようにしましょう。
もしコンタクトをつけないと日常生活に支障が出る視力の方は、手術前に眼鏡を用意しておくといいでしょう。
飲酒・激しい運動は10日~2週間程度はNG
ダウンタイム中は血流を増加させる活動を避けることが推奨されます。
激しい運動やアルコールの摂取は血流を良くするため、腫れや内出血の悪化の原因となるからです。
特に術後1週間から2週間は、飲酒や激しい運動などの行為を控えることで回復を促進することができます。
抜糸後は運動やアルコールの制限が少し緩和されますが、腫れや内出血が完全に治まるまでは慎重に行動することが望ましいです。
目頭切開のダウンタイムの期間を短縮する方法
適切な冷却、適度な休息、医師の指示に従ったケアなど、ダウンタイム期間を短縮するための具体的な方法があります。
そこでここでは、目頭切開のダウンタイムの期間を短くする方法についてご紹介します。
処方薬を適切に飲む
術後には痛みを抑えるための痛み止めや感染を防ぐための抗生剤などが処方されるケースがほとんどです。
処方薬はおもにダウンタイム中の症状を悪化させないために処方されているため、医師の指示通り忘れずに内服するようにしましょう。
また症状が治まっていると思っても、もらった日数分はきちんと飲むようにしてください。
まぶたを冷やす
手術後の痛みや腫れ、内出血は冷やすことによって軽減されることもあります。
手術から2日程度は氷などで冷やしてみるといいでしょう。
しかし、長く保冷剤や氷を当てたままだと凍傷になってしまう可能性もあるため、20分程度で時間を区切り、タオルでくるんだ保冷剤などで冷やすのがおすすめです。
出来すだけ安静に過ごす
手術後はできるだけ安静にして、なるべく血流がよくならないようにするとダウンタイムの症状も軽くなります。
仕事や家事があり、ゆっくりとできないという方であっても運動や飲酒といった普段の生活で血流がよくなるような行動はしばらく避けるようにしましょう。
目頭切開のダウンタイムは安静に過ごすことが大事!
今回は目頭切開のダウンタイムについての経過やおすすめの過ごし方などについてご紹介してきました。
目頭切開後のダウンタイム期間は通常1週間から2週間程度で、腫れや内出血が治まりますが、期間は個人差があり、日常生活の行動によっても回復速度が影響を受けることがあります。
目頭切開にはいくつかの方法があり、Z型形成はW型形成よりもダウンタイムが短い傾向にあり、より迅速な回復を望む場合にはZ型形成が推奨されます。
目頭切開の詳細については、専門クリニックでのカウンセリングや相談がおすすめです。
目頭切開後のダウンタイム管理は手術の成功を左右する重要な要素。
計画的に手術を行い、適切なアフターケアを心がけることで、より良い結果を得ることができます。
今回の記事を参考に目頭切開のダウンタイムを安静に過ごしてみてください。