目頭切開は目元を大きく見せるのに効果的な美容整形であり、おもに目の大きさや離れ芽などで悩んでいる人におすすめです。
しかしなかには、目頭切開をしたことで後悔する人や失敗するケースも少なくありません。
そこで今回は、目頭切開の失敗の原因や対処法、目頭切開に向いている人の特徴についてご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
目頭切開とは
目頭切開は蒙古ひだを切除し目の横幅を広げる施術で、目元の印象を大きく変えることができます。
この手術は欧米人のような切れ長の目を望む方や、平行型二重を希望する方に特に人気があります。
蒙古ひだが目元に与える影響は大きく、目と目の距離が離れて見えたり、二重の埋没法が定着しにくいなどの問題を解決できます。
しかし、蒙古ひだを一度切除すると元の状態に戻すことは難しく、術式によっては修正が限られるため、術前のカウンセリングとシミュレーションが重要となります。
また、目頭切開の費用は両目で平均20~25万円程度で、他の目元の整形手術に比べると高額な部類に入ります。
術式の選択や追加オプションによってはさらに費用が高くなる可能性があるため、経済面への影響も考慮しなければいけません。
目頭切開の失敗の原因
ここでは、目頭切開の失敗の原因についてご紹介します。
目と目の距離が近くなりすぎた
目頭切開で蒙古襞を過剰に切除すると、目が不自然に近づきすぎる失敗が生じることがあります。
蒙古襞をカットする範囲が広すぎると、目頭が開きすぎてしまい、望ましくない結果につながる可能性があります。
上記のようなリスクを避けるためには、経験豊富な医師を選んで施術を受けることが重要です。
イメージと目の大きさが違う
目頭切開後に理想と異なる仕上がりになると、失敗したと感じることがあります。
これは、手術前のカウンセリングで医師との間でしっかりとイメージを共有できていなかった場合に起こりやすいといわれています。
たとえば「顔のバランスが取れていない」「目元だけが不自然」という違和感を抱くことがあります。
理想の目元に近づけるためには、術前にどんな目元になりたいのかを詳しく医師に伝えることが重要です。
事前によく相談することによってイメージのズレを最小限に抑えることができます。
あまり変化を感じられない
目頭切開で顕著な変化が得られないことは、もともと蒙古襞が少ないなど、カット範囲の制限による場合があります。
蒙古襞が少ない場合、効果が目立たないことが多いですが、経験豊富な医師なら、別の手法を提案して満足いく結果を得ることが可能です。
医師の選択肢が重要となるため、クリニックの口コミや施術実績をチェックしておくことをおすすめします。
傷跡が残ってしまった
目頭切開後の傷跡は多くの場合、2週間から1か月で目立たなくなりますが、いくつかの原因で半年以上も残ることがあります。
傷跡が残る原因としてはおもに医師の技術、術式の選択、施術方法、ダウンタイムの過ごし方、体質が関係しているといわれています。
目頭切開は繊細な手術なので、経験豊富な医師による施術を選ぶことが何よりも重要です。
また、ダウンタイム期間中の適切なケアが傷跡を目立たなくする鍵となります。
左右のバランスが異なる
完全な左右対称の顔は自然界には存在せず、目の形や蒙古襞の差など多少の非対称性は誰にもあります。
完璧な左右対称を期待しても実現は難しいですが、明らかな左右の差が出る場合は、施術を行った医師の技術に問題があるかもしれません。
経験豊富で信頼できる医師選びが重要であり、手術を受ける際は多少の左右差があることを理解しておくべきです。
目頭切開を失敗した際の対処法
目頭切開をやり過ぎた際や失敗した際は以下の方法を検討してみるといいでしょう。
Z法であれば元に戻せる可能性が高い
目頭切開にはZ法と呼ばれるものがあり、Z法の術式で目頭切開を行っているのであれば、ある程度元に戻すことができます。
Z法は皮膚を切除ではなく切開するため術後でも調整ができる術式です。
万が一のケースも考慮しておきたいのなら、目頭切開はZ法で行うのがおすすめです。
レーザー治療
もし以下の症状が出る場合、レーザー治療による修正もひとつです。
- 傷跡が目立つ
- 二重が不自然
- 目頭が引っ張られている
医療用レーザー治療は修正手術よりも低リスクで、軽度の問題に対して適していますが、大きな変化は期待できません。
照射後に赤みや腫れなどの副作用が生じることもあり、個人差があります。
また、施術費用は高額で保険適用外の場合が多く、不確かな結果に高額を支払うことは推奨されません。
気になる部分が軽度の場合にはレーザー治療の選択を検討する価値がありますが、クリニックや医師とよく相談して決めることをおすすめします。
目頭切開が適している人の特徴
ここでは、目頭切開が適している人の特徴についてご紹介します。
切除できる蒙古襞がある
目頭切開は蒙古襞を切除し目頭を広げる手術で、蒙古襞がない方には効果が薄いことがあります。
蒙古襞がある場合、目頭を引っ張った時に見えない涙丘が隠れており、これが目を小さく見せる原因となります。
蒙古襞が少ない場合、手術後の変化が限定的で、期待した効果が得られない可能性があります。
したがって、目頭切開は蒙古襞が比較的発達している人に最適な手術と言えます。
離れ目の人
離れ目の方は、目と目の距離が平均の35mm以上になっていることがあり、この特徴が子供っぽく見える原因となることもあります。
蒙古襞が原因で目の間隔が広く見える場合、目頭切開が有効です。
この手術を行うことで目と目の距離を縮め、より大人っぽく整った印象に変わる可能性があります。
離れ目が気になる方は、目頭切開を検討することをおすすめします。
目を大きくしたい
目頭切開は、蒙古襞を切開し目頭を広げることで目を大きく見せる手術です。
蒙古襞が目を覆っていると目が小さく見えがちですが、この手術によってより開かれた目元を実現できます。
大きな目は華やかで、多くの女性が憧れる外見を形成します。
また、目は人の印象を大きく左右するため、目元のコンプレックスがある方には特にこの手術が推奨されます。
目元に悩みがある場合は、専門のカウンセリングを受けてみることをおすすめします。
目頭切開で失敗しないためのポイント
ここでは、目頭切開で失敗しないためのポイントについてご紹介します。
経験と実績豊富な美容外科を選ぶ
目頭切開を考えている方にとって、クリニック選びは非常に重要です。
美容外科は数多く存在するため、どのクリニックが良いのか選ぶのが難しいですが、手術の経験と実績が豊富な医師を選ぶことが最も重要です。
目頭切開はデリケートな手術であり、高い技術と美的センスが求められます。
クリニック選びでは、医師の手術経験、実績、そしてこれまでの患者さんの口コミや評価を確認しましょう。
クリニックのホームページやSNSで公開されていることが多く、参考にしてみてください。
入念にカウンセリングをおこなう
美容整形の成功には、術前カウンセリングの質が非常に重要です。
カウンセリングでは、医師と患者がしっかりとコミュニケーションを取り、理想の目元について共有することが必要です。
理想と医師の提案が異なる場合、納得いく結果にはならないため、不安や疑問を解消し、両者の間で仕上がりのイメージを完全に一致させることが重要です。
クリニック選びでは、このような丁寧なカウンセリングを提供してくれるかどうかを判断基準にすると良いでしょう。
ダウンタイムについて理解を深める
目頭切開の術後には傷跡が目立ったり、腫れや赤み、内出血が生じることがあります。
抜糸までは縫合糸が残るため、日常生活に影響が出る可能性があるので、手術日程は慎重に選ぶべきです。
また、傷跡や赤みは抜糸後もすぐには消えず、完全に落ち着くまでには2~3か月かかることもあります。
これらの症状について理解し、準備を整えた上で手術を受けることが重要です。
目頭切開で失敗しないためには信頼できる医師・クリニックに相談しよう
今回は、目頭切開の失敗の原因や対処法、目頭切開に向いている人の特徴についてご紹介してきました。
目頭切開は皮膚を切開することから少なからずリスクや「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースもあります。
後悔しないためにはまず、クリニック・医師選びは慎重に行うことをおすすめします。
これまでの施術実績や口コミの評価などを見ておくといいでしょう。
またカウンセリングも重要で、なりたいイメージを正確に伝えることや自分に合っているかどうかをよく相談して決めましょう。
今回の記事を参考に信頼できる医師・クリニックに相談して、後悔のない目頭切開をしてください。