目頭切開は目を大きく見せる効果があるとされていますが、ダウンタイム中の傷跡のリスクを懸念する人もいます。
皮膚を切開する美容整形であることから、傷跡になる可能性はゼロではありません
そこで今回は、目頭切開の傷跡についてや目立たなくする方法についてご紹介します。
目頭切開とは
目頭切開は、目元の印象を大幅に変える美容整形手術です。
この手術では、目頭の皮膚を数ミリメートル切開し、手術時間は約20分と短いため、気軽に受けられます。
主な目的は目を大きく見せ、顔のバランスを改善することです。
人の顔には「黄金比率」という美しさの基準があり、目頭切開によりこの比率に近づけることが可能です。
また、他の目元手術と組み合わせることで効果を高めることができます。
目頭切開の傷跡は3ヶ月程度
目頭切開の傷跡は、手術後すぐには目立つものの、抜糸後から徐々に目立たなくなり、多くの場合3ヶ月程度でほとんど分からなくなるケースがほとんどです。
手術直後は腫れや赤みが現れやすいため、患部を冷やしたり枕を高くして寝ることで腫れを軽減することができます。
抜糸は手術後5~7日で行われ、抜糸後2日からは目元のメイクが可能になるため、さらに傷跡を隠しやすくなります。
ただし傷の治りには個人差があり、早い人では1ヶ月、遅い人では半年かかる場合もあります。
目頭切開の種類ごとの傷跡の残りやすさ
目頭切開はいくつかの手術方法があり、それぞれ傷跡の残りやすさが異なります。
ここでは、それぞれの傷跡のの残りやすさについてご紹介します。
Z形成
Z形成は目頭切開の手術方法で、Z字形に皮膚を切開し入れ替えて縫合します。
この手法は微調整が容易で、自然な仕上がりが得られるため、多くの人に適しています。
また、傷跡が目立ちにくく、ダウンタイムが短いことから、手術後すぐの日常生活への復帰がしやすいです。
ただし、大胆な切り込みを加えると傷跡が目立つリスクがあり、劇的な変化を求める人には向かない可能性もあるため注意が必要です。
W形成
W形成は目頭切開の手法で、W字形に皮膚を切除し中央を縫合します。
この手法は、目元を自然に引き締め、後戻りのリスクを低減できるため、目元の印象を強く変えたい人や、明確な二重を望む人に適しています。
W形成はその効果が高いため、しばしば二重整形と併用され、目元全体の印象を劇的に改善できます。
ただし、この方法はZ形成に比べて手術時間やダウンタイムが長く、術後の傷跡が目立ちやすい点が欠点です。
施術を選択する際は、その特性を理解し、医師としっかり相談した上で決定することが重要です。
リドレープ法
リドレープ法は、目の下のラインに沿って繊細に行う目頭切開手術で、特に韓国で人気の方法です。
この手法は筋肉のつっぱりを解消し、目元の自然な美しさを引き出す効果があります。
元の目のラインを活かした切り込みは手術痕をほとんど目立たせませんが、平行二重を形成しにくい点や、目頭が丸く見えることがデメリットとされます。
末広がりの二重を好む方に適している手術法と言えるでしょう。
目頭切開でできる傷跡の特徴
ここでは、目頭切開を受けることによってできる可能性がある傷跡の種類についてご紹介します。
線が残る
目頭切開手術、特にZ形成やW形成を行った場合、手術部位に細かい線として傷跡が残ることがあります。
これらの傷跡は切開の位置やメスの入れ方によって異なり、赤みが引いた後に顕著になることがありますが、時間が経過するにつれて目立たなくなります。
通常、術後半年程度で傷跡は大きく薄れ、日常生活で特に気になるほどのものではなくなることが多いです。
ミミズ腫れのようになる
目頭切開手術後には、一部の人にミミズ腫れやケロイドに似た赤く腫れた状態が発生することがあります。
これは術後の一般的な反応のひとつで、大半は時間が経過すると自然に落ち着きます。
しかし、ケロイド体質の方や肌が白い方は、この状態が長引くリスクが高いとされています。
時間が経っても症状が改善されない場合は、専門の医師に相談することが推奨されます。
目頭に白い点ができる
目頭切開手術後に目頭に白い点が現れることがあります。
この白い点は「成熟瘢痕」や「稗粒腫」として知られる現象で、手術後の皮膚の変化によるものです。
成熟瘢痕は手術による切開部が治癒し、皮膚が白く変色する現象を指し、火傷や外傷の跡と同様に時間とともに白さは薄れるものの、完全に消えることは稀です。
一方、稗粒腫は皮膚の組織が破壊された結果生じ、小さな白い点として現れます。
これらはサイズが異なり、目立たないものから顕著なものまであります。
手術後にこれらの白い点が気になる場合は、見た目の改善が難しいため医師の診断を受けることが推奨されます。
目頭切開の傷跡を目立たなくするための方法
ここでは、目頭切開の傷跡を目立たなくするための方法についてご紹介します。
傷跡が残りにくい方法を選ぶ
目頭切開手術を検討する際には、傷跡を最小限に抑えるための手術方法の選択が非常に重要です。
事前のカウンセリングで、自身の肌質や体質、求める結果を美容外科医に正確に伝え、適切な手術計画を立てることが必須です。
傷跡を目立たせないためには、切開部位の選定や縫合の技術に細心の注意を払う必要があります。
目頭切開には様々な手術方法が存在し、それぞれの方法によって傷跡の残り方が異なるため、自分の条件に最適な方法を選ぶことが重要です。
例えば、全切開や眼瞼下垂、タレ目形成、目尻切開などの手術を併用することで、より広範な目の拡大が可能です。
術前、術後の変化をしっかりと確認し、症例に応じて最適な手術法を選択することで、目立たない傷跡を実現することができます。
実績のあるクリニック・医師を選ぶ
目頭切開手術を成功させるためには、経験豊富で信頼できる医師を選ぶことが非常に重要です。
医師の選択に際しては、クリニックのウェブサイトで提供されている情報や過去の手術例を調べることが役立ちます。
また、実際にその医師に手術を受けた人の口コミや評判も参考になります。
さらに、カウンセリングを利用して医師との直接対話を行い、手術内容やアフターケア、可能なリスクについて詳細を確認することで、その医師が自分の希望に適した選択かどうかを判断することができます。
ダウンタイム中は安静に過ごす
目頭切開手術後のダウンタイムは、傷跡を目立たなくさせるためにとても大切です。
この期間は、体を適切に休息させることが必要で、医師から指示されたアフターケアを正確に実行することが推奨されます。
特に、手術直後の数日は腫れを抑えるために頭部を心臓よりも高く保つことが効果的です。
また、処方された薬は適切に服用し、激しい運動や身体を酷使する活動は避けるべきです。
さらに、手術部位は清潔に保ち、感染のリスクを避けるためにも触らないよう注意が必要です。
これらの措置により、傷跡の回復が促進され、炎症が最小限に抑えられます。
ダウンタイム中の適切なケアを行うことで、目頭切開の結果が最大限に発揮されるため、医師のアドバイスに従うことが非常に重要です。
目尻切開の傷跡が残ってしまったら?
目頭切開の修正手術は、元の手術で生じた問題点を改善し、自然な見た目を目指すものです。
修正手術では再度皮膚を切開するため、新たな傷跡が生じるリスクや手術痕が目立つ可能性があります。
特にケロイド体質の方は、修正手術後も同じ問題が再発する可能性が高いため、手術を決定する際には慎重な判断が必要です。
修正手術を検討する場合、手術を行う医師の経験や実績を確認し、過去の修正事例についても考慮することが重要です。
また、医師との事前の相談を通じて、手術に伴うリスクや期待できる効果を十分に理解し、納得した上で手術を受けることが求められます。
目尻切開の傷跡は術後数か月程度で目立たなくなることがほとんど
今回は、目頭切開の傷跡についてや目立たなくする方法についてご紹介してきました。
目頭切開はメスを使用する手術のためどうしても傷は避けられませんが、術後3ヶ月程度で傷跡はほとんど分からなくなることがほとんど。
しかし手術方法や個人差によって傷の大きさや残りやすさが変わるため、施術を担当する医師やクリニックとしっかり相談することがおすすめです。
失敗や傷跡が気になるといった方はクリニックの施術実績や口コミをチェックしてみるのもひとつです。
まずは「目頭切開の傷跡についてクリニックにカウンセリングを受けてみて下さい。